ハァー…ついに今日だよ。先生との同居一日目…。
昨日の夜は遅くまで荷物まとめしたりいろいろ考えていたら、結局なかなか寝付けなくて…寝不足。おかげで目の下にはくまがひどい…。


「あらぁー、わざわざすみません。では、はい。よろしくお願いします。」


下からママの話し声が聞こえてきた。パパはどうやら会社終わりにそのままアメリカへ行ったらしい。


トントン


部屋をノックする音がしてすぐ、扉が開いた。
ママかな。


「ほら、さっさと行くぞ。」


「うわっ、先生！？」


先生は普通に部屋に入ってきて私が持っていた荷物を持ってくれた。


｢ありがとう、ございます。でも、なんでいるんですか!?｣


「何でって…迎えに来たから。」


「迎え…？あ、ありがとーございます。」


外にそのまま出ると玄関前には黒い高級そうな車が一台止まっていた。
ま、まさか…これは…先生の車？


「ほら、助手席。乗ってろよ。俺、お前のお母さんに話があるから。」


「あ、はい。」



いいのかな。助手席なんて。彼女いたら…彼女に悪い。ま、一緒に暮らすことの方が悪いけど。



あら、先生とママはもう話が終わったみたいでもう戻ってきた。


「じゃあ、結香。何かあればメール、電話してね。」


「うん、わかった。」


「では、娘さんをお預かりします。」


「はい、よろしくお願いします。」