甘いないしょな同居生活~二人はヒミツな関係~

近くのスーパーで買い物を済ませて家に帰り
レシピ本とにらめっこしながらどうにか肉じゃがを作った。

味は…うん、悪くない。初めてにしては上出来じゃないかな。よし、先生にメールしておこっと。


それから、 先生が帰ってくる前にお風呂入っておこうかな。いくら、早く帰るって言っても何時になるか分からないし。

それから、メールが来たらすぐわかるように近くに携帯も置いておこう。





~淳 side~


あぁ…憂鬱。
なんだか、まわりは盛り上がっているが俺は今すぐにでも帰りたい。

結香、何してるかな。寂しがっていないかな。ちゃんと家まで帰れたかな。変な男に捕まってないかな。
俺の思考は全て結香のことばかりだ。


「ほら、藤堂先生。そんな難しい顔していないで飲みましょうよ。」


隣に座り話しかけてきたのは、村上 麗華先生。
この先生はなにかと絡んでくる。多分…俺に好意を抱いているだろう。自惚れとかではなく…。だって、明らかに他の教師への態度とは違うし。


「…ども。」


「でも、私嬉しいな。藤堂先生、こういう飲み会にはいつも参加されないんですもの。」


そう言いながらビールを差し出してきた。

まぁ、俺はこういう飲み会は嫌いだし。出来るだけ避けてきたからな。
今日も避けるつもりだったのに…。校長先生直々に頼んできたら断るわけにはいかないだろ。


村上先生からビールを受け取りとりあえず呑む。

うん。ビールは、旨いな。これで隣に座っているのが結香だったら…よかったのに。


そんなことを思っていたら携帯のバイブ音が鳴る。…メールだ。
差出人を見てみると、知らないアドレス。


本文;

結香です。
メアドと携帯番号、登録よろしくお願いします。


今夜は肉じゃがを作りました♪



なにか添付されている…?
添付データを受信してみると…ヤバい。顔がにやけちまう。

添付されていたのは、結香が撮った肉じゃがの写真だった。
これは、早く帰って結香の作った肉じゃがを食いたい。



「あー、藤堂先生が笑ってるー!」


「何々?藤堂先生、メールの相手は彼女?」


「ち、違いますよ。」


携帯の画面を覗こうとしてくる先生たち。俺は慌てて急いで画面を消した。

……この酔っぱらいどもが。