でも、まぁー…先生カッコイイからなぁ。
確かにモテるだろうし、当たり前か。

学校では、家とはまったく違う雰囲気な先生。学校の先生も素敵だけど、今の姿はきっとるいちゃんみたいなタイプには超受けるんだろうな。

でも、やっぱり、妬いちゃうな。いくら先生と同居していたってやっぱり私たちは教師と生徒…。

同じ立場ではない…。



「松下さんはこのあと英語準備室に来てください。以上です。」


「起立、気を付け、礼。」



なんだろう、とりあえず行くか。
急ぎとかの用、なのかな。


トントン…ガラッ


「失礼します。」



「あぁ、結香。悪い…実は急遽、学年の先生たちと飲み会に行かなきゃならなくなって…。」


「飲み会に…。分かりました。」


「大丈夫だとは思うが、これ。」


先生は白い二つ織りの紙を渡してきた。
なんだろう?見ていいのかな…?


「それ、俺の携帯番号とメアド。家に一人だろ?暇だったりしたら、いつでもメール、してきていいから。ていうか、メールしろ。暇であろうがなかろうが。」


「わぁ、ありがとうございます!!」


もちろんしますよ、メール。やったぁ!!
先生の、メアド…ゲットしちゃった。
嬉しいな。



「出来るだけ早めに帰るようにするから。」


「ゆっくりしてきていいですよ?飲み会にあまり行ってないんじゃないんですか?」


「いや、帰るよ。お前が心配だし。夜、マンションに女の子一人って怖いだろ?」