もしも…お前が俺と同じ想いなら、俺はためらうことなく自分の思いをお前に伝える。
まわりの目なんか気にしない。だが、お前の傷つくところは見たくない。

ま、もちろん。お前は俺が守るけどな。



「冗談だよ。」


「もう…!先生のイジワル!!」



あぁ、俺は確かに意地悪かもしれないな。

仕方ないだろ…?
お前が困っている顔を見たいんだから。
お前の頭の中を俺だけにしたいんだから。

俺の言葉、行動1つにいろんな表情を見せてくれるから、なかなか俺はやめられない。


よく言うだろ…?
好きな子ほどいじめたくなる、ってな。


「結香…。」


「な、なんなんですか!!ゆ、許してあげませんよ。知りません!!」


赤くなっちゃって、本当、可愛いな。
まぁ、可愛いとは言ってやらないけれど…。


まったく、そんな顔ばかりすると…勘違いするぞ。


現にコイツは上手い。女子も男子も関係なく気に入られるのが。

いつか、他の男の傍に行っちまうかもと考えると俺の心配は日々消えない。

お前を他の男には渡さない。
お前を手離したりしない。絶対にな。