甘いないしょな同居生活~二人はヒミツな関係~

そういえば…私が同居することに、なんで先生は同意したんだろう。

だって、もし先生だってバレたりしたら大変なのに。それでも、そんなリスクがありながら許可したメリットって、なんだろう。

うちの両親が持ちかけた話みたいだけど…断るならいくらでも方法はあるはずなのに…。


あぁ、なんか頭がパンクしそう!!
ここまで考えては見たものの頭の中がいっぱいになったから考えることをやめた。


それから、お昼の時間になった。
るいちゃんは…幼馴染みで仲が良かった子から突然、酷いメールが届いてそれ以来違うクラス
でご飯を食べている。だから、最近ではいつもお昼になるとすぐ教室を出ていってしまう。

本人が、その件についてどう思っているかはよく分からないけれど…きっとかなり辛かっただろうと思う。


さて、お弁当食べよっと。どんなお弁当なんだろう。
実は朝、気になったんだけれど…お楽しみにして見るのをやめた。

…おにぎり1つとかだったらどうしよう。そしたら、何か買いにいかなきゃ。

お弁当箱を開けると、色とりどりなおかずが詰められたお弁当が。…このおかず、どれも冷凍食品じゃない。
これ、作るのに何時に起きたのかな…?

私を6時30分に起こしにきて、その時には全て終わっていたんだから…それ前、だよね。

先生、すごいな。あとで帰ったらお礼言わないと。

まずは一口、食べてみるとやっぱり美味しい。
先生…英語の教師もいいけど家庭科の先生でもいけるかも。


お弁当を食べ終え、歯みがきを済ませた頃ちょうどるいちゃんが戻ってきた。