「すごーい…。」

なんか、もう完璧。超居心地良さそう。


「部屋は好きにしてもらってかまわないから。」


「はい、わかりました。」

元の私の部屋よりも、広いし新しい。好きにしていいって言われても…自分の部屋って感じもしないし…落ち着かないな。

なんか、私…ずっと心配だったけれど、なんか…心配して損した感じ。


「グー……」


その時、私のお腹が鳴った。もう、なんで今鳴るのー!?



「クス。…そろそろ、昼か。よし。なんか作ってやる。」


「え、先生…料理できるんですか?」


「一応な、人並みには作れる。」


すごい…私…料理は食べる専門で作るのは苦手なんだよなぁ。
あぁ、明後日からのお弁当…どうしよう。
冷凍食品を多めに買ってくるか。

いや、待てよ…買うお金どうしよう。
ママからお金もらっておけばよかったぁ…。



「弁当については問題ない。俺が作る。

金については欲しい金額を欲しいときに言え。そしたら、その分渡すから。」



「せ、先生…その金銭感覚なんなんですか!?
そんなんじゃあ、お金なくなりますよ?」


「結香なら、金の使い方が分かってるだろうから無駄遣いしない。だから、大丈夫だ。」


ドキン…。

優しく微笑まれながらその台詞な反則だよ。
信用されてるみたいで照れちゃうじゃんか。


「てかあれ!?なんで私が言いたいこと分かるんですか…?」


「…お前、意識しないでたわけ?口に出してたんだよ。怖い顔して。」


な、なるほど。それでか。って…声に出してたって私…大丈夫!? 
全く意識しないでいたから気づかなかったよ。