何度でも何度でも…

腰に手を当てて座っている二人を上から見下ろすと、

紗雪があら、とつぶやき

「だって、海斗君位なんだもん。しるふをもらってくれるの」

今から釘差しておかないとね?

と、ひょうひょうと見上げてくる

「そんなことないわよ!現に今白鳥さんにアプローチ受けてるじゃない!あれはどう説明するのよ!!」

世の中たくさんの男がいるもの!!

「白鳥さんはしるふを本当の意味で知らないからねー」

ねー?と笑いながら海斗に同意を求める紗雪に

「そうですね」

これまたにっこり笑いながら海斗が同意する

「ちょ!!二人して何!?私をばかにしてる!?」

「3年付き合ってきた彼氏の感想。第3者の意見は大切にしとけよ」

「そうそう。20年以上あんたの姉やってる私が言うのよ?どこに間違いがあるって言うの」

団結した海斗と紗雪に交互に言われて、

「何よ、二人して。こうなったら白鳥さん本気で落としてやるんだから」

あとで泣いたって知らないからね

ふん、とそっぽを向く

「なーにヤキモチ妬いてんのよ。そんなに海斗君取られたくない?」

にやっと笑いながら姉が見上げてくる