何度でも何度でも…

ちょっとこれはやばくないか…?

思わず立ちあがって二人を交互に見るしるふは、心の中でそっとつぶやく

「俺もしるふの口から白鳥さんの名前が出た時は驚きましたよ」

にしても白鳥さんも物好きですね、うちの姫君に落ちるとか

そういうお前はどうなんだよ

と海斗の発言にしるふは思う

「黒崎が相手じゃ、気合入れていかないとな」

なんて挑発的なことを言う白鳥は穏やかな表情をしているけど、まとう雰囲気は穏やかからかけ離れている

ホントどうしよう

海斗に突っ込みいれてる場合じゃない

一触即発

穏やかさの中にも張り詰めた雰囲気が流れ、しるふは二人を交互に見上げる

「どうぞご自由に。奪えるものなら奪ってみてください。しるふを泣かせなければ、俺は何も言いませんよ」

たとえ白鳥が相手であってもそのマイペースさを崩さない海斗

どうしてこうもマイペースを保てるのか

こういうところはいろんな意味で尊敬に値する

けど、でも、

ここで挑発しなくてもいいんじゃないかなー