何度でも何度でも…

形のないものが嫌いだ

というよりそれを信じるのが怖い

なくす怖さをつらさを知っているから

でも、海斗といるとずっと…なんて願ってしまう

怖いと思いながらも大丈夫って思えちゃう

それが不思議で、あんなにつらい思いをしたのに現金だなって

でも優しくふわりと包み込んでくれるこの手が大丈夫と告げているようで

その腕の中なら未来への恐怖も忘れていられる

だからやっぱりずっとって思うんだ

たとえそれが形のないものだとしても、いつ終わるかわからない時だとしても


ゆっくりと時を刻む観覧車が頂上へと近づく

ふと体を動かして海斗が空いている方の手でそっと首筋に触れてくる

大切なものを扱うようなその触れ方

そうやって触れられる度に心がジンとする

3年付き合っても変わることのない

ゆっくりと海斗の気配を感じながら瞳を閉じる

優しく触れ合う唇は、それだけで心が震える

だからやっぱり、きっとずっとそばにいられる