何度でも何度でも…

窓の外を見ていたらふと肩に回ってきた手に優しく体を引かれる

いつかは遠かった座るときの距離も今ではとても近い

それこそ何もしなくても少し頭をもたげれば肩に触れることができるほどに

そのうち叶えばいいと思っていたこの位置もかなってしまえばとても居心地が良くて

これからもずっと、なんて欲張ってしまう

外見るために少し身を乗り出していたしるふは、体が思った以上に傾いだことにきょとんとしながら何?と海斗を見上げる

もちろん意味なんてないのは知ってる

それを問うことも

だから目があえば自然にほほ笑んでしまう

そのまま海斗に肩を抱かれながら頭を肩に預ける

ことことと少しずつ頂上に近づく観覧車

もっとゆっくりでもいいのにな

そう思いながら少し頭をずらして額をつける


私は永遠なんて信じてない

ポロポーズもアプローチも告白も自分からじゃなくて相手からがいいって思うほど実はロマンチストのくせに

ずっとそばにいるよとか死ぬまで一緒とか

ずっとって何時まで?死ぬまでって?って思っちゃう

だって人はいついなくなるかわからないでしょ?

だれも明日死ぬかもなんて思いながら今日を生きてなんていない