「しるふ、墓と井戸どっちがいい」
目をつぶっていて看板の存在なんて知らないしるふに一応決定権をやる
「どっちもいや!!」
「んなことしてたら出れねえって」
「いやなものはいや!!!海斗一人で入ればよかったのよ!!ばか!!!」
カーディガンの袖をしわがよるほど握っておまけに顔を押し付けてくるしるふに、少しやりすぎたかな、と苦笑する
ま、。こうして佇んでても仕方ないので、
「じゃ、ゾンビがいるかもしれないから墓な」
「何それー!!!」
キッと顔を上げたしるふの頭を空いている方の手で撫でる
涙目のしるふはうーとなりながらも撫でられるままになっている
「大丈夫だって、本物なんてどこにもいやしないし、いてもわかんないし」
そういいつつ歩き出す
墓、とシンプルに書かれているだけある、墓だ
ただし、通路の左右が
ところどころ倒れていたり壊れているところが古びた墓を思わせる
ま、ここら辺で一匹目かなーと思いながらすたすたと歩く海斗の横でぼこっと音がする
と同時に…
目をつぶっていて看板の存在なんて知らないしるふに一応決定権をやる
「どっちもいや!!」
「んなことしてたら出れねえって」
「いやなものはいや!!!海斗一人で入ればよかったのよ!!ばか!!!」
カーディガンの袖をしわがよるほど握っておまけに顔を押し付けてくるしるふに、少しやりすぎたかな、と苦笑する
ま、。こうして佇んでても仕方ないので、
「じゃ、ゾンビがいるかもしれないから墓な」
「何それー!!!」
キッと顔を上げたしるふの頭を空いている方の手で撫でる
涙目のしるふはうーとなりながらも撫でられるままになっている
「大丈夫だって、本物なんてどこにもいやしないし、いてもわかんないし」
そういいつつ歩き出す
墓、とシンプルに書かれているだけある、墓だ
ただし、通路の左右が
ところどころ倒れていたり壊れているところが古びた墓を思わせる
ま、ここら辺で一匹目かなーと思いながらすたすたと歩く海斗の横でぼこっと音がする
と同時に…

