次の日も、そのまた次の日も、そのまた次の次の日も同じような毎日だった。


2週間ほど経ったーーー


諒汰があたしのことを避けてるような気がする。



「諒汰学校行こ!」

家に迎えに行っても

「あれ?諒汰ならもう行ったけど」

いない。




「一緒に帰…「ごめん、俺用あるから」


行き帰りだけならまだしも、学校でも避けられていた。


あたしが話しかけると

「ねぇ、諒汰!」「なぁ、野村~」

違う人に話しかけて知らん顔。


しかも、諒汰が男子としゃべってるときにあたしが近くを通るとコソコソと話したりする。

ここまでくれば、あたしがハミられてるようにしか思えない。

あたしの考えすぎかもしれないけど、正直辛かった。

関係はただの幼なじみかもしれない。
でも、あたしは諒汰が好きだから…
大好きだから。
あたしの…想う人だから。



いつもならなんとなく考えてることがわかるのに、今は全然わからない。

諒汰は何を考えてるの?
今、何を想ってるの?


この気持ちは止まらなくて、1人で抱え込むのはいっぱいいっぱいになってきた。
そんなとき、側にいてくれるのは聖奈仔。
古谷 聖奈仔*コタニ ミナコ
唯一、あたしの諒汰への気持ちを知ってる大親友。


聖奈仔はいっつもあたしの力になってくれて、支えになってくれる。

聖奈仔ならわかってくれる。



「聖奈仔…」
「ちょっ!どーしたの?!暗い顔して」
「あたし…避けられてる」
「えっ?」


あたしのいきなりの発言に少し驚く聖奈仔。


「諒汰に…?」


その問いかけに小さく頷く。
今諒汰という名前を聞くのだけでも、少し心が苦しい。


「あいつ…!」


このときのあたしは気付いてなかったけど、聖奈仔は理由を知ってたんだ。
諒汰があたしを避ける理由を…