好きになってしまった。


 
 
 

 休み時間。 
 
 
 
 私を追ってくる愛菜が嫌だった。 
 
 
 
 
 「なんでそんな態度とってるの?」 
 
 
 はぁー?考えろ馬鹿。 

 
 私は喧嘩を売るように言う。 
 
 
 「はぁ?そんなこともわからないの?」 
 
 
 
 愛菜は少し表情を変えて私に言った。
 
 
 
 「あぁ。龍介と仲良くしてること?」
 
 
 
 なに普通に言ってるんだよ!頭行かれてるのか! 
 
  
 
 「それしかないに決まってるじゃん。遠距離で彼氏いるとか言ってるくせに龍介のこと好きなんだ。馬鹿じゃないの?」 
 
 
 「いやぁ~なんかさぁ~。遠距離の彼氏なんだけど、向こうでも彼女作っちゃたみたい。それと龍介のことなんて好きじゃないよ。」 
 
 
 何を嘘ついてるんだよ!この男好き!!! 
 
 
 

 「嘘やめてくれる?いい加減にしてね。」