ーーーピッ、ピッ、ピッ…。



目を開けると、そこには自分の口に付けられた酸素マスクがうつった。



「あれ…?あたし…」



ゲホッ!話すと、途端に苦しくなる。



心音のリズムが崩れて、ドク…ンドクンドクン…ドク…ドクドクン…と不規則に音をたてているのがわかる。




よくみると、あれ?



ココ、あたしの病室じゃない…!?



あたし…どうしたんだっけ?



確か…空斗と蓮と一緒にオールした後、病室に戻って…?



ズキッ!



また、頭が痛くなって来た。



考えるの辞めよう。



それはそうと…



病室じゃない場所に居るってことはあたしの病気、そんなに進行してきちゃったのかな…?



そっか。



その時、ふいに母に言われた言葉が頭をよぎった。



"あんたなんて、必要ない!心臓病なら、さっさと死んでよ?"



ーーーもう、死んでもいいかな…。



どうせ、あたしの心臓は不良品だから。



空斗…。楽しい思い出ありがとう。



ごめんね、空斗。もう、あたし…生きてる意味、見失っちゃった。



誰か、教えて…



あたしの生きる意味って、何…?




意識が遠くなってくる。