「蓮の家、どこにあるの?」



行くとは決まったものの家の場所までは知らない。




「ん~?すぐそこ。俺、学校と病院の中間あたりに住みたかったから。」




蓮、毎日病院に来ていたもんね…。




「ついたよ~」



え…!?



顔をあげるとそこにはすごく綺麗なマンションが建っていた。




「こ…こ!?すっごく綺麗じゃん!!」




「おう、まだ新築だからな。」




もっとボロくて安い家を想像してた!笑




サイドには花の植木があり、扉まで続く道には石板がはってある。




マンションは15階建てで蓮の家は最上級の15階だった。




「おじゃましまーす!!」




そう言って扉を開けると中も結構広く、綺麗だった。




「おお!広い!…んーっと3LDKだっけ?」




「あたり~!!すげーだろ!?」




「うん!てか以外~!オシャレな部屋だね!」




ベースは赤と黒と白で固めてある。




「以外って失礼だな!笑」



それに、窓からの景色半端ない。



「こんな家に住むなんてさすが売れっ子作家!」



「いやぁ~それほどでもー…あるけど、笑」



移植手術をしてまだ治療が必要だというので、あれから2年半。



まだあたしは入院していた。



その間に蓮は技術を磨き、遂に夢だった小説家デビュウーを達成した。



そして今では誰もが一度は聞いた事がある売れっ子作家になった。



それに、蓮は顔もいけてるので芸能界でも働く事に。



自力で夢を叶えた蓮は凄いと思う。



「琴音ー!!荷物運べよ~?」



「あ、うん!」



――――――――――――――



「「ふ~っ!やっと終わった~!!」」



この家の間取りは1つが蓮、もー1つがあたし。



そして、もう一つが二人の部屋。



これからこの家で蓮と過ごす。



楽しい日々になるといいな♪♪