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何分、何時間たったのだろう。






空斗の涙は一向に止まらなかった。






やっと止まった頃には二人とも泣き寝入りしていた。






｢琴音…。起きているか？｣






｢うん…。起きてるよ。｣





｢ごめん。かってに泣きまくって。｣





｢がまんしなくていいんだよ？｣






そうあたしに言ってくれたのも、空斗、あなたなんだから。





｢ははっ、ありがと。でも、もう涙でねーよ、笑｣






空斗の目はウサギのように赤くなっていた。





今までどんなに空斗は我慢していたのだろうか。





たぶんあたしの想像を絶すると思う。




だからこそ、あたしが側で空斗を支える。




空斗が安心して涙を流せる、そんな場所を作ってあげるために。




｢空斗、あたしの前では、我慢せずに、泣いていいからね？｣






｢…ありがと。琴音はホント優しいな…｣





そういうとさっきより強く抱きしめられた。





空斗の体が震えている。




また、泣いてるのかな？




よく分からないけど、あたしは静かに空斗の頭に手をやり、ギュっと抱き返した。