「夢叶~!おままごとしよぉ」
桜の木の下でおままごとセットを出した幼い私は、
お隣さんの夢叶に話しかけた。
「えぇ…。また?いっつも僕はお父さん役だし…。」
「えへへ。」
いやいやながらも、
夢叶はいつも遊んでくれた。
そんな夢叶が…
好きだったんだ。
優しさも、笑顔も、私より背が大きいことも。
たまにの喧嘩も夢叶ならうれしかった。
「お父さん!だぁ~いすき。」
私は夢叶をぎゅっと抱きしめた。
おままごとでしか伝えられなかったから。
いつかきずいてもらえると思った私は
本当の気持ちを隠しながらおままごとを楽しんだ。

