カーテンの隙間からチカチカと眩しい日差しが差し込んでいる。
そして、隣にはとても愛しい人が眠っている。
なんて幸せな朝なんだろう。
黒崎さんの寝顔を見ながら、昨夜の事を思い出す。
“こんな風に慎重になったことがない”
私を大切にしたいという思いは本当に嬉しかった。私もこの恋を大切にしたい。絶対に手放したくない。
だから・・・
私は決心した。
夜の仕事を辞めようと。
黒崎さんは普通の飲み屋で働いていると思っている。でも本当はそれ以上の事をするお店で働いている。飲み屋で働いてる事は認めてくれたとしても、風俗はどうだろう。
受け入れてくれないかもしれない。
もしかしたら軽蔑されるかもしれない。
それに、私自身ももうこれ以上あの店で働きたくはない。
生活が今より厳しくなってもしょうがない。キャバクラかスナックで働こう。
そう決めた私は、さっそく店長にメールした。
それからマリナと・・・飯田さんにもきちんと言わなくてはいけない。
好きな人がいる事を・・・。



