「俺は別れたくない甘沢のことめっちゃ大事にしたい思う」






陽は涙を流しながら言った





「よっしゃ病室に戻るぞ男やねんから泣いとったらあかんやろ。ほら行くで」






神治は笑いながら言った




陽は黙って神治の後を追いかけて走った




そして病室のドアの前・・




ドアを開けようとしたその時





美沙の声が聞こえた





「私ね、本当は別れたくないよ

でも、あの日のことが頭から離

れなくて。。陽くんを見るとい

つもいつも思い出しちゃうんだ

忘れようと思っても無理なんだ

だから別れた方がいいのかなっ

て考えたりするの」






夏季はずっと聞きながら




「うん」と頷くだけだった





「それにね。。工藤さん嘘ついてるの」






「どゆこと」





夏季はびっくりしている




「教室で私が告白した陽くんの 
近くに工藤さんいたのに

陽くんには『トイレに行ってた』 

って言ってたの。どゆことなのかなって・・」









「それ、陽くん気づいてないの」




「そうみたい・・」





美沙は悲しそうに呟いた






ドアの向こうで聞いていた2人は中に入らずに帰った





神治は夏季にした





From神治



今日はわりーな、甘沢が言ってた工藤の話陽とドアの前で聞いてたんだ。そしたら顔合わせられんくて・・に帰るわ









夏季はを見て美沙に言った








「あっ、そろそろ帰るね。明日は休むの」





「うん。明日は休むごめんね。色々と・・」




「何言ってんの私たち親友じゃんまたね」





と言って病室を出て行った