頭を抱えていた手は頭と一緒に
下を向いた



それを見た3人は恐る恐る立ち上がった



美沙の頭には記憶がよみがえってきた





ゆっくり頭を上げる美沙




気がついたら泣いていた



「夏季ー」



「美沙・・大丈夫?」



「うん。。私死ねなかったんだね」



「え・・」



美沙は変なことを言い出した



夏季は思いもよらない言葉に黙り込んでしまった




何も言わない夏季をずっと美沙は見ていた



それに気づいた夏季は下を向いていた顔を上げた



「どうして私が屋上から飛び降りたか聞かないの?」



美沙は眉にシワをよせて言った



「だって・・生きてるからそれでいいでしょ?」



夏季は涙目で言った



「じゃあ私から言うね」



と言って深呼吸した




そして美沙は自分の気持ちを全部吐き出した

















聞き終えた3人は暗く顔を下に向けている




「どうして私に何も言わないで死のうとしたのよ」




夏季は震えながら声を出した




「ごめんね・・」



美沙は泣きそうな声で言う




「え?!」





神治が急に大声を出した