授業がやっと終わり美沙は教室を出ようとした



そのとき・・陽が美沙の元へと走り出した


「甘沢」



美沙は振り返った



「あのさ・・話があるんやけど。。」



美沙は黙っている


「いいかな?」


陽はもう1度話した



美沙は口を開かずに首を縦に振った



「俺・・甘沢のことがす・・」


「好き」



美沙は陽が言うことが分かっていた


だから美沙も告白した




「え?」



陽は驚いている



「好き」


美沙はもう1度言った


「え?え?誰のことが」



陽はパニック状態だった


美沙は教室を出て廊下にある窓に向かって叫んだ



「私はー毎野陽くんが大好きでーす」


美沙はスッキリしたような顔で
陽の顔を見た


クラスのみんなは騒いでいる


「えー何々?」


「甘沢が告白したー」


「キャー美沙やるじゃん」


「ヒューヒュー」


「やっるー」


「陽よかったな」


「・・・」



陽は赤面している



「俺・・夢を見ているのか・・」



神治は陽の頬っぺたを抓った



「イテテテッ何すんだよー」



「痛いんだったら夢じゃねーよ」



神治はそう言って笑った


陽もつられて笑った


気がついたら美沙はいなかった


「あれ?甘沢何処行った?」


心配そうに陽が言った



「トイレじゃね?」



クラスの誰かが言った


実はその頃美沙は・・



泣いていた



「美沙頑張ったね」


一緒にいるのは夏季だった


「うん、ありがとう」


「いいよ。これからお互い頑張ろうね」



「うん」



美沙は泣き止んだ