「…松野先輩と本当に別れてきたの?」 私のそういう気持ちを知っていながらそんなことを聞く彼女は残酷で、どこまでも友達思いだ。 「うん。」 一言頷いてコーヒーを啜る。 外気にさらされたコーヒーは少しだけぬるくなっていた。 昨日へと一気に記憶が戻ってしまうようで、私は慌ててお昼に買ったサンドイッチを齧った。