「おはよう秋菜。」 先輩と別れた次の日、私はいつもと何も変わらない日常を送っていた。 結局そんなものなのだ。 一足先に社会人となっていた先輩と会うのは時間のできた平日の夜か週末だったのでキャンパスライフに何の支障もないし、こんな私に先輩を思ってくよくよする資格なんてない。 決定的な別れを切り出したのは私だし。 「おはようってもう昼だけどね。」