「何でって…何?」


そんな彼の言葉に彼女の神経はさらに逆撫でされたよう。


「何って…昨日メールしたじゃん。」


金切り声で叫ぶ彼女の声を後ろの席から聞きながらなるほどなと思う。


彼にとってメールというのは限りなく面倒で無駄なツールなのだ。


本当重要な、業務連絡にしか返信をしない。