この東高のサッカー部員でもある優ちゃんだ。もちろんさっきの試合の中にいたわけだから、私が来ていた事に気付いていたのかもしれない。
まだ試合も後半があるのに、1人で駆け出していったものだから追いかけてくれたのかな。
「心花、来てくれてたんだな。声かけてくれたらよかったのに」
走っていく私を追いかけてくれたんだ、優ちゃんは肩で息をしながらそう言ってくれた。
「と言っても、ママ高の生徒がオレに声かけちゃ変かな。
でも今なら、誰の目もないからイイよな」
「ん…」
「それよりなぁ、何かママ高の方で差し入れしてただろ。
何持ってきたんだ?」
夕陽が振る舞っていたサンドイッチ、うちの反対側で休憩に入っていたのに優ちゃんの目にも届いたんだ。
「…サンドイッチだけど、でもあれは…」
「はぁぁ!?」
「――っ!」
あれは私じゃなく夕陽が って言いかけた所で、優ちゃんは眉間にシワを寄せて口を挟んだ。
まだ試合も後半があるのに、1人で駆け出していったものだから追いかけてくれたのかな。
「心花、来てくれてたんだな。声かけてくれたらよかったのに」
走っていく私を追いかけてくれたんだ、優ちゃんは肩で息をしながらそう言ってくれた。
「と言っても、ママ高の生徒がオレに声かけちゃ変かな。
でも今なら、誰の目もないからイイよな」
「ん…」
「それよりなぁ、何かママ高の方で差し入れしてただろ。
何持ってきたんだ?」
夕陽が振る舞っていたサンドイッチ、うちの反対側で休憩に入っていたのに優ちゃんの目にも届いたんだ。
「…サンドイッチだけど、でもあれは…」
「はぁぁ!?」
「――っ!」
あれは私じゃなく夕陽が って言いかけた所で、優ちゃんは眉間にシワを寄せて口を挟んだ。

