ピピーーーッ!



試合の前半が終わったらしく、双高選手たちはそれぞれの休憩に入った。



「よぉし、マネージャーとしての第一印象を良くする為、夕陽行きます!」



気合いを入れて持ってきたサンドイッチのバスケットを抱えた夕陽は、休憩に入った部員たちのもとに駆けって行った。



「よっしゃ、オレも!
明日のエースは差し入れを頂く練習もせなっ」



思い切り勘違いをしている…いや、むしろわざとのような発言を残した赤坂くんも、夕陽に続いて部員たちの中に交じって行った。




「……………えっと…」



…すっかり置いてけぼりになってしまった私。




「差し入れ!?
マジでぇ?」



そんな中、夕陽の差し入れを聞いた部員たちがバスケットの中を見て「ウォォ」と歓声をあげたのが聞こえた。



「ちょ!
マジうめぇ!」


「今年のマネージャー、チョー当たりじゃね?」



次々聞こえてくる部員たちの歓声。




「…………………っ」



あれ…やだな。

何か、スゴいイヤな気持ちになってきた。