ギュッと目をつむって、そのまま耳も一緒に閉じていたかったけど、そこは覚悟していた。



忍先輩!
私やっぱり、ダメみたいです!!

心配してくれたのに、結局こんなでごめんなさい――――っ!!



「梅津、これどういう意味?」



「…えっと…」



私が書いたのは、小沢先輩に対して想っていた、そのままの気持ち。



************         *
* マネージャーに *
* なりたかったです *
*         *
***********




「だって…なりたかったんです。
サッカー部のマネージャー」




――『部活、何にするか迷ってんの?
だったらサッカー部にしろよ』



――『わ 私、女ですからサッカーは…っ』



――『女なのは見たらわかるよ。
そうじゃなくて、サッカー部のマネージャーになれよって事。かわいい子は大歓迎なんだけど?』



声をかけてくれて嬉しかった。

私みたいなのに、そんな風に言ってもらえた事がスゴくスゴく嬉しかったんです!



だから、本当はマネージャーになりたかったんです!!



「そう思って小沢先輩が喜んでもらえるような、美味しくてお腹いっぱいになれる料理を料理部で勉強してたんですけど…
それもできないまま、3年生は部活を引退しちゃったし――…」




ぁ…ダメ。

また涙が出ちゃう…っ!