―1時間後...。


「何でわかんないの?」

「私が馬鹿だからです...」

「家の事情でバイトたくさんしてるって聞いたけど勉強する時間も作らないと留年しちゃうかもしれないんだよ?」

「それは、わかってる」


でもそれでもしないと生きていけないんだもん...。


「しーちゃんお茶しましょうか」

「おばあちゃん!!」


やってきたのはお茶と団子をもった楓太のおばあちゃん。

楓太の家は小さいころに両親が離婚したらしくお母さんにひきとられたんだけど亡くなったらしい。

それでもお父さんは来なくておばあちゃんと一緒に暮らすようになった楓太。

まーこれはおばあちゃんが教えてくれたこと。

楓太は自分からこの話はしないもん。

私が言えたことじゃないんだけどね。