【志穂理】
ただいま私は楓太の頭をなでています。
なんか今日は甘えん坊さんみたい。
でもこんなのんびりとした時間は長くは続かなくて授業が終わる鐘がなった。
もうちょっとこうしていたいけどさすがに次もサボることはしたくないので立つことにした。
「ほら、楓太も立たないと。手を貸すから」
差し出した手を素直に掴む楓太。
グイっ
引っ張られた私はまた楓太の腕に戻った。
「帰るのもったいないねー。もうちょいここに居ようかー」
そう言ってまたぎゅって抱きしめられる。
本当に今日の楓太はどうしたんだろ・・・。

