そこまで考えてはっとした。 …優華は…その立場だったんだ。 あいつはたまたま道ばたで変質者に追われて、たまたま俺と遭遇した。 俺だって、あん時はただ女が襲われそうなのをみて見ぬ振りができなかったから、助けたはずだった。 でも、俺はあいつを見た瞬間、何かを感じて…無理やり俺の婚約者にした。