「…おやすみ。」

「…っ。」

和樹さんの声に答えられずにあたしは足を進めた。


何で答えられないのか。そんなこと、わからない。


ただただなんかつらかったんだ。

まさか数日後、もっと辛いことが待っているなんて知らずに…