「だって…」 あたしは少し声を小さくして続けた。 「夫婦っていっても体裁だけ、ですし…あたしたちは他人なのに。」 そこまでいうと、あたしはうつむいてしまった。 笑うって決めてたのに、ダメだ。 なんか、自分自分をつぶしてるみたい。