「ま、待って…ください。」 「え?」 和樹さんが不思議そうに振り返る。 「あの…ありがとうございます。あたしのこと…いろいろ心配してくださって。」 引き留めたのはいいけど、やっぱりいうのは少し恥ずかしくて、うつむき加減でつぶやいた。 「別に…礼なんていらねぇよ。」