そこで、はっと思い出した。 「…っ賢!」 あわてて立ち上がり、病室に行こうとすると、腕を捕まれた。 「離してっ!」 あたしがふりほどこうとしたけど、和樹さんの力にかなわない。 和樹さんはゆっくり口を開いた。