「大丈夫みてぇだな。よし、行ってこい。」

「で、でも…」

あたしが賢のところにいくということは、和樹さんの妻としての役目が果たせていないということ。

あたしは思わず戸惑った。


「忘れられねぇっていってただろ!」

大声で言われ、はっと和樹さんを見つめる。