「そうですか…いってらっしゃったらいかがです?」

「え!いいの!?」


だってあたしは仮にも和樹さんの奥さん…だし。

「和樹様は今夜は契約先の方とお食事だと聞いております。帰りは遅いですよ。」

ハナはあたしの心を読んだかのように言った。

「…じゃあ、行ってもいいかな…?」