旦那様は御曹司!? 上


と、そういったとたん先輩が真っ赤になった。

「いや!その!今のは…」

先輩…あたしのこと心配してくれたの?
それで、店の前にずっといてくれたの…?


あたしは次第に鼓動が速まるのを感じた。

「あーもう。そうだよ、心配だったから!おまえが!」

トクン、と、胸が弾んだ。