「で、でも…」

あたしが何かいおうと口を開くと、不意にその口を手でふさがれた。

「…もごっ」

「とにかく、松本君とか、苗字やめてほしいです。」

あたしはこくこくと頷いた。

すると、ふっと優しく笑った…斗真…が、あたしから手を離した。