「うっわ!」

少し降り積もった雪は日中の日に当たり溶けて、夜の寒さに凍りつき輝いている

みるからに危険地帯だ

その上の木を見上げながらぼーと歩いていたしるふは、

つるっと片足が滑ってしるふは反射的に隣の腕をつかむ

「おい、転ぶなら一人でこけろよ」

とっさのことだったので海斗にほぼ全体重をかけることになったが、

海斗はそれくらいじゃ揺らがない

「ひど!!これでも私一応彼女だよね?大切な彼女に向かって言う言葉が一人でこけろ?」

もう滑っても大丈夫なように海斗の腕をつかみながら、

しるふは海斗に眉を寄せる

「助け起こしてはやるけど転びたくはない」

「なんですって!愛が足りないわ、海斗君。そこ一緒に転ぶべきでしょ」

彼氏として