咲樹の大ボスであり、木材を収集する癖のある気の合うコレクター仲間だ。
片や、自分好みの木材があると聞けば、
職場を離れアフリカにまで買付に行ってしまう
(まあ、それが彼の仕事なのだが……)社長に、
片や、仕事中にでる屑の中から気に入ったものを五センチ四方に切り、
ワンルームの部屋にためている咲樹。
仲間と言ってもそれは行為だけで、二人の規模はかけ離れている。
「え~、ちょっ。わ~、うわ~」
「そうだろう?」
「はい! ちょっとなに、うわ~。これっ、え~。」
今日、仕入れたばかりの珍品が保管されている倉庫に咲樹を連れてきた社長は、
目を潤ませて騒ぐ咲樹に微笑む。
