あれは、今から半年前。 恋人に裏切られ、仕事はリストラ、何もかも嫌になっていた。 生まれ変わりたい。 無邪気な子供の頃に戻りたい。 現実を受けとめることが出来なかった。 私なんか、だれからも必要とされていない。 愛されていない。 死のうと幸福岬まで一人で行った時だった。 夕日がとても綺麗だった。 それが、夜になると一変して黒く吸い込まれそうな海になっていた。 崖から海を覗き、まさに飛び込もうとした時、突然後ろから声がした。