あなたが、好き

ある日、精華と蘭華が聞いてきた。

「ねぇ〜ままぁ〜、
ここにある指輪って何ぃ〜」

私は微笑みながら答えた。
「それはね、パパが高校の時にくれたの。

本物は、大人になった時に渡すってね。」

そうあの日の事は、忘れない。

海が夕陽に照らされていたあの日…

「舞、俺が一緒幸せにする。」
そう言って、くれた。
大切な物。