「ゆーなっ!おはよー…ってあんた寝てたの?」

「ん…?」

軽く背中を叩かれてふと我に返る

「由奈が珍しく早く来てると思ったら…まぁ由奈らしいけどね」

机にカバンを置いて紗季が笑う

嫌な夢みたなぁ…

「はぁぁぁ」

大きく息を吸い、吐き出す

「どうしたの、ため息ついて」

「ちょっと嫌な夢みた」

寝起きだからか頭がぼーっとして働かない

「へぇどんな?」

「小さい頃の夢」

「嫌なの?」

「いや~」

机に伏せて紗季に嘆くように言う

そんな私に紗季ははいはいと言いながら準備をしていた