「由奈」 幼い声が私を呼ぶ。 無表情の目が私を見つめる。 ニヤリと笑う顔が私を見下ろす。 まだ…こんなにも鮮明に思い出せるじゃない… 忘れていったんじゃない、忘れようとしたんだ… でも。 私は彼の記憶に残れているのだろうか? 今でも私を思い出してくれてるのだろうか? もし会えたら…昔みたいに私を呼んでくれるのだろうか… 今でも私はこんなにも彼のことを愛しく想っていた