「由奈の泣き顔は可愛くない」 半泣きになりながら、男の子に必死に訴える私。 それを困った顔してみつめる彼。 その顔は、壊れてしまいそうなほど繊細な綺麗な人形みたいな顔だった 「なんでそんないじわる言うのぉ…っ?」 溢れでる涙を服の袖で拭きながら、問いかける 彼は答えずにジャングルジムを降りて、私の前に無表情で立つ そして何も言わずに私の横を通り去ってしまった 私はその場でわんわんと声をあげ、日が暮れるまで泣いていた