「由奈は本当にどんくさいな。」 まだ小さい頃。 近くの公園で最初は一人で遊んでいたのに、いつの間にか男の子がきて、一緒に毎日遊んでいた。 その男の子は、かっこよくてすこしいじわるな子だった。 「どんくさい?なぁにそれ?」 「馬鹿な由奈にはまだわかんねぇか」 ジャングルジムの上から私を見下ろし、ニヤリと笑う 多分それが彼の癖なんだろう 「馬鹿じゃないもん、ママは私のこと天才って言ってくれるもん!!」