「ムカツク」 「カルシウム足りてないんじゃない?」 「毎朝牛乳飲んでますけど。」 「嘘だ」 「・・・。」 コイツ、私の家に隠しカメラでもつけてんの? 「由奈は…いや、なんでもない」 何かを途中まで言いかけた空は、私を見降ろして笑った。 その笑顔に、心臓が強く脈を打った。 「・・・空は私の何を知っているの」 「すべてだよ。」 いつものようにニヤリと笑うその顔に背筋が凍った。 さっきまでと雰囲気が違う。