明日はアシタの風が吹く!<第三話>

車のなかで、モヤシ男さんが胸を押さえてなにか言った。


「…みょ…みょあみ…」


「え?なんて?」


なにを言ったかわからずに聞き返した俺に、奥さんが通訳する。


「モヤシ茶って言ってますぅ♪でも残念、全部壊れてなくなっちゃいましたぁ♪キャハ☆」


そこで車が急発進して、ものすごいスピードでたどり着いた場所は、虎山組の事務所だった。