(最初の…殿のお子は、私がお産みしたかった…!) こんな経子の思いを、誰が醜いなどと申すだろうか。 どの女も、夫の最初の子を産みたいと思うはずだ。 (私の子ではないあの幼子を…私に育てよと申されるのですか…!) 「あああぁ……っ」 その日はひたすら泣いた。