なんで、こんなことをするのかって? 当たり前だろ。 ──全ては姫のためだ。 いや、正確には半分以上、自分のためなんだが。 「すみません、ちょっと急用が出来たので失礼します」 盗聴していた会話を聴いていたら、いてもたってもいられなかった。 立ち去る俺を教頭が止めるように俺を呼んでるが、今の俺には聞こえていない。 あのクソガキ……! 俺のお嬢様に手を出したりでもしたら、絶対許さねぇ! チッと舌打ちをし、全速力で中庭にへと向かった。